桐タンスは非常に繊細な家具です。他の家具を決して大事に扱わなくていいと言うことではないのですが、それらとは作業モードを切り替えなくてはいけないのが事実です。
最も気を使うのが梱包する時です。材質的に水分を吸ってシミになるので、汗や手の汚れが桐タンスに付かないように手袋をします。普段から手袋をしている作業員も多いですが、桐タンスを触る際は、新品の手袋を使うようにします。
梱包する資材も、他の家具を何度も梱包して使っている汚れた資材は駄目です。新品にするか、もしくは大きなビニール袋などを桐タンスに先にかけるなどして汚れが付かないようにします。
また、材質的に非常に凹みやすいのも特徴です。他の家具を梱包する時に使用するベルトなどを切りダンスにかけると、それだけでベルトの形に跡がついたりする可能性があるので、そういったものは使わないようにしたほうがいいでしょう。
こういった感じでそれ以外の家具とは一線を画するので、桐ダンスがあるご家庭の引越しは、少し時間的に余裕をみて見積もる必要があります。逆に、桐ダンスがあるのにそういった配慮がなさそうな引越し業者は、料金は安くなるかもしれませんが、注意したほうが良いかもわかりません。 |